Youtuber、インフルエンサーが話題ですが、今後流行りの仕事につきたいと思ってる?今後面白い分野は何か知りたい?
それなら、「マーケティング」を勉強しておくと良いです。
流行りの仕事でなくとも、マーケティングのスキルを持ってると何かと役にたちますので、覚えておくと助かるかも。
目次
マーケティングを勉強すると良い理由
なぜマーケティングを勉強すると良いかというと、
Youtuberやインフルエンサーは、時代を読めているから人気だということです。
つまり、かゆいところに手が届き、お客さんが欲しいものを提供してくれるから。運もありますが、「これこれ!待ってた!」というものごとを届けてくれるからこそ、人気があるのです。
Youtuber、インフルエンサー、ブロガー(アフィリエイター)、そして起業家。これらの仕事には、マーケティングの要素が含まれています。動画やウェブサイトで解説してくれる人たちは、間違いなくマーケティングを活用しています。
その時代の人気職業というものは、マーケットを分析できていれば未来の大まかな予測もできるようになります。つまり、マーケティングの意識さえ頭にあれば、次の時代を予測して動けるようになるということ!
「時代を読める」人に、私もなりたい。
マーケティングとは
マーケティングとは何か。Wikipediaでは、以下のように説明されています。
企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念。
wikipediaより引用
また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセス。
つまり、お客さんは何を求めているのかをしらべて、戦略を練っていく作業のことをマーケティングといいます。企画や調査、CMの制作、営業の仕事までもが、このマーケティングという考え方によって動いています。
マーケターの仕事内容は?
マーケティングをする人、つまりマーケター。マーケターは主に分析・調査を行うことから始まります。
何らかの製品を生み出したとすれば、勝手に売れるほどの奇跡は起こりにくい。
「誰が欲しい製品なのか」、「何を解決する製品なのか」、「どのように伝えれば欲しい人のところに届くのか」を色々と考えて進めていきます。
①市場とターゲットの調査
こんなものを作りたいor作ったとすれば?という仮説ありきで調査をしていきます。
やみくもに「この市場はこんな感じか」と調査していくわけではありません。
ひとつの商品があったとして、「どのぐらいの人が興味を示しているのか、購入しているか」という市場規模を調べます。
次に、「購入者はどんな人か」というターゲットを探ります。ここで、「○○代の▲▲に興味を持つ女性が買う」という事がわかります。
ここまでわかったところで、「ターゲットが欲しいのはこの価格帯のこんな商品だな」と想定できるようになります。
あとは、別の年代に合わせて商品をつくるという攻め方をしたり、その人たちが欲しいものをこういう形で売ったらいいのではないかと考えていきます。
ちなみに、ビッグデータといわれるのが、この調査結果が山ほど詰まっているデータの事です。
②商品コンセプト・企画設計
売りたい規模感とターゲット層がわかったとすれば、次に商品コンセプトを考えます。
商品を企画する際に「このターゲット層に向けた商品である」という事を念頭に置き、ライフスタイルに合わせた商品であったり、サービスを提案。
企画設計をする上で、データとしてパパッと出てくるようにまとまっているのが企業として大きな価値で、新しい仕事をガンガン生み出している企業はこの調査と企画が強いともいえます。
企画が強い企業は、調査のデータも精度が高く、このデータを引っ張り出す能力が高い。「企画やりたい!」と思っている方は、マーケティングの知識は必須であることを知っておいてください。
③販促手法の考案
商品コンセプトが決まり、企画が決まったら、次はその商品を「売るための見せ方」を考えていきます。
この仕事は私たちが常に目にする「CMなどの広告」をつくる仕事なので、身近かもしれません。
例えば、「サラリーマンに買ってもらいたい」なら、満員電車に乗る人なので中吊り広告や電車のホームへ広告を掲載する。「主婦層に買ってもらいたい」なら、折込チラシやテレビの日中にCMを掲載する。
アンテナの高い若い人たちなら、渋谷に屋外広告を掲載したりする。
大きな企業の話ではありますが、小さな広告をねらうのであれば「FacebookやInstagram、Tiktok」にも掲載する事も可能なのが現代です。エリアや年代を指定して、上限金額を設定すれば1日あたり数百円から掲載も可能ですので、誰にでも出来ることでもあります。
あとは、どう見せたらターゲットの目に止まるのか?デザインはどんなものが良い?どうすればすんなり買ってもらえる?という事を考えて制作していきます。
④広告運用業務(メディア運営含む)
どういう伝え方をすれば商品を買ってもらえるのだろうか?そう考えたとき、「ストーリーを伝えたい」とすれば、一回だけの広告掲載では情報が足りない。
そのために、SNSやウェブサイトで伝えたい。ここで、広告を運用していく仕事が発生します。
インフルエンサーに紹介してもらいたい、と思うかもしれません。もしくは、SNS自体を人気のアカウントとして育てたい、と考える事もあります。
ここでも「しっかりターゲットに届いているか?」と分析・調査していく仕事も生まれます。
反応がよければ、引き続き別の角度や別の地域に伝える。年齢層を広げるのも良いかもしれません。
また、メディアを自社で持っておくことで、ターゲットが常に覗いてくれるようになります。
新しいものを生み出したとき、自社メディアで告知する事で購入してくれる可能性が広がります。
中小企業はこれを少人数でやる事になる
自社ですべてやらざるを得ない、と考えたら、上に書いた「市場とターゲット調査」「商品コンセプト・企画設計」「販促手法の考案」「広告運用業務」という4つの業務を少人数でやることになります。
Youtuberが事務所に所属するというのは、この作業を外注しているということ。
とはいえYoutuberは、②商品コンセプト・企画設計が動画の内容を考えることであり、と④広告運用業務が動画を撮影することと編集すること。この二つをやっています。タレントとして出演するのは④広告運用業務の一種です。
①市場とターゲット調査が感覚的にわかっている人は、評価されやすいということですね。過去の自分がつくった動画がどれぐらい評価されているかを調べていけば、それが調査にもなります。
広告代理店がライバル
マーケターとして自分が「何かの商品を売りたい」とすれば、ライバルは誰かというと競合商品でなく、「広告代理店」になります。あなたはあなたの商品を一番に知っている。しかし、どうやってターゲットとなる層に伝えるかを知っているかはわからない。
ただし、現代においては、広告代理店が機能しなくなってきているとも言えます。
それは、「多様化」とコロナウイルスによる「生活の変化」。そしてYoutuberのチカラ。
電通・博報堂がオワコンな理由
広告代理店というと聞いた事があるのは、「電通」や「博報堂」。ある意味では「リクルート」や「サイバーエージェント」も広告代理店です。挙げた企業は、超大手。ただ、時代の変化を「過去の調査から予測」しすぎると、彼らは予測を誤る。以下が広告代理店がオワコンとなっていく理由の3つです。
①Youtuberひとりで世論を変えられる時代
Youtuberのヒカルが雨上がり決死隊の宮迫博之とのコラボにより、宮迫さんの地上波復活の機会となるテレビCMまでこぎつけた事が話題となりました。
そのきっかけは、ロコンドという通販サイトにてコラボスニーカーの売上が数日で4億円を叩き出したからこそ。Youtube登録者数398万人(2020年5月現在)というヒカルのチャンネルは、テレビでのCMで広告を打つ効果と同等もしくはそれ以上のものとなります。
業界の常識という事であったり、仕掛ける側としてのチカラに対し、ヒカルというYoutuberひとりで戦う事ができる時代になったのです。
②インフルエンサーが薦めると飛ぶように売れる
Youtuberだけでなく、インスタグラマーやライブ配信アプリなど多数あり、影響力のある個人、つまりインフルエンサーが各媒体に生まれています。
広告代理店がこのYoutuberなどのインフルエンサーへ商品・サービスを紹介してもらう戦略をとる事ももちろんあります。しかし、「この案件は受けません」と断る事もあったり、インフルエンサーが自ら仕掛けることもできる時代になりました。
もはや、今までのタレントのように「起用」するのではなく、「メディア運営者」である時代。
インフルエンサーが薦めることで飛ぶように売れる時代となっていて、「CMはつまらない」「もっとストレートに商品を紹介した方がいい」というように消費者の気持ちが変わっていくかもしれません。
③新聞やテレビ、中吊り広告を見ない時代
コロナウイルスの影響により、「在宅勤務」が通常のワークスタイルとなる事が定着するかもしれない。
在宅勤務が定着したとき、「屋外広告」や「渋谷の街頭モニター広告」、「電車の中吊広告」があまり効果のないものとなる可能性があります。
もちろん、ライブ配信アプリに広告を掲載するということは広告代理店が既に参入していますので、急にオワコンとなる訳ではありません。
しかし、「大金を使った資本による戦略」だけでは消費者の心が動かない時代、過去の消費者行動とは違う事を察知できない時期があるかもしれません。
狭い分野は大手がやらないからチャンス!
マーケティングでは、大企業がライバルとなるという事を理解してもらえたところで、もし大企業と戦うにはどうしたらよいかを説明すると、定石としては「ニッチで戦うこと」です。
ニッチつまり狭い分野は、お金にならない=クライアントが広告制作の費用が捻出できないから、大手は相手にしません。
だからこそ、あなたが大手広告代理店と戦うには、ニッチな分野を攻めるとチャンスがあります。
マーケティング知識は蓄積される
もしニッチな分野を攻めるとした場合、そのマーケティングは無駄になりません。むしろ、マーケティングを行ったデータはしっかりと蓄積できるので、どんどん思考を進めて試していくと良いです。
ウェブサイトならバイアウトもできる
商品だけでなく、ウェブサイトをマーケティングし、制作できれば、しっかりと収益化できます。
ファンもついて安定して利益が出るウェブサイトと成長させられたら、そのウェブサイトを売却(バイアウト)する事も可能。
商品だとバイアウトする事は想像がつきにくいかもしれませんが、ウェブサイトならやれる事はほとんど自動化かつ外注化できるので、「誰にでも運営できるものをつくれば良いんだ」と想像しやすいかもしれません。
ちなみにサイトの売買は、数十万円〜1億円で取引されていたりします。
「そんな値段で買ってくれるんだ!」と驚くかもしれませんが、買い手の頭の中にあるのは、たとえば「売れるとわかっている自販機を中古で買う」ような感じ。さらに、もう少し工夫したらもっと売れると考えて購入するのです。
滅多にない事と思ってしまうかもしれませんが、仲介業者は数十社以上もある事で、需要がわかります。
マーケティングの勉強として、ウェブサイトを作り上げるというのもひとつの方法として頭に入れておいてください。
「ひとり電通」をやるには?
広告代理店がライバル、そして狭いニッチな分野を攻めるのはひとりや小さな企業でも戦える。
では、「ひとり電通」として戦っていくには、どうしたらいいのか。
電通がどんな仕事と何を持っているのかを考えながら、戦略を練っていきましょう。
広告代理店はマーケティングが基本
電通や博報堂といった「広告代理店」は、広告をつくるという仕事もそうなのですが、いちばんは「マーケティング」が出来るからクライアントがお願いするのです。企画やデザイナーだけが所属しているだけではありません。
市場はどんな事を欲しがっているか、ターゲット層が何を考えているか。圧倒的なデータ量と分析による価値が、課題解決に効果を生んでいます。
マーケティング→課題解決へ
電通には、以下の部署・事業があります。つまりその各部署を簡潔に、以下の作業をしていくことでもあります。ひとり電通のために不要なものは忘れます(笑)。
マーケティング
デジタルマーケティング
→これが市場調査・ターゲット調査です。あとはどう戦っていくか戦略を練ること。
クリエーティブ→広告を生み出すこと
プロモーション→どの媒体で広告していくか、買ってくれるために行動していくこと
メディア→消費者によりよく伝えるにはどういうメディアが良いか企画すること
コンテンツ→スポーツやエンタテインメントに参画しコントロール(ひとり電通には不要)
PR→SNSなどを活用し、商品と消費者を近づけること
グローバルビジネス→(ひとり電通には不要)
ラボ・プロジェクト→(ひとり電通には不要)
電通もメディアを持っている
電通は、各新聞社やテレビ局に広告を掲載する代理店となっています。つまり、収入源となる広告料を生み出しているため、メディア各社へ意向を促すことも可能。
メディアを間接的に持っているため、何か商品を販売する際にも仕掛けることができます。
自社でトレンドを動かす力を持つ?
メディアを電通が間接的に持っていることにより、何がメリットとなるか。
それは、「トレンドを動かせる」というメリットがあります。
もちろん、基本的な消費者のニーズありきでトレンドを作り出していると思われますが、次の欲しいと考えるタネを育てることができる。
Youtuberは、自分で発言するメディアを持っているので、「マイブーム」を紹介し続けることもできる。
メディアがあることで、消費者の行動を進められるということです。
「ひとり電通」となるには
この上記3つの電通が行う事業や企業の特徴により、「ひとり電通」として戦うには、
- 市場調査やターゲット調査をしっかりとやる
- 戦略をしっかりと練る
- 広告制作(コンテンツ制作)を行う
- 買ってもらうために常に行動する、仕掛ける
- SNSなどで商品と消費者を近づける
- メディアを持つ(持っていればトレンドを動かせる)
これをひとりでやるという事です。Youtuberで有名な人たちは、間違いなくこれをやっている。
大変そうですか?大丈夫、できます。
マーケティングにプログラミングの知識は必要?
ひとり電通になるには、ウェブサイトを作る事も同様であるという事も理解できたと思います。
ならば、ウェブサイトを作るならプログラミングも知っておかないといけないのかな…と考えるかもしれません。
プログラミングは不要
結論からいえば、ウェブサイトを活用するとしても「プログラミングの知識は不要」です。
ウェブサイトをつくれても、マーケティングの方が超重要なことは理解して頂いているとおり、「どんなウェブサイトをつくるか」は「どんなプログラミング言語で書かれているか」ではない。
ゴールからかなり遠ざかってしまう。
ウェブサイト制作はさっさと終わらせる
ウェブサイトの制作は、さっさと終わらせる必要があります。さっさと作ってしまい、「あとから修正・分析すること」の方が重要なぐらい。
今はウェブサイトの知識がなくても、作れるものもあります。利益が生まれてから外注もアリですし、最初から外注してつくってもらう事もできます。
マーケティング以外に必要なもの
マーケティングというものがいかに色々な経済活動に関わっているかがわかってもらえたかもしれません。
ただ、あまりにも「仕掛けられている感」があるものは、毛嫌いされるようにもなってきました。
マーケティング以外に必要なものは、どのようなものか。
ビジネスデザインの発想力
マーケティングは手法として再現できるからこそ、あらゆる情報が集められています。
だからこそ、常識という壁を突破する「発想力」がいずれ求められるようになります。
いまや広告によって様々なエンタテインメント、スポーツというものが成立している。
マーケティングが当たり前すぎると、何が起きるか。
「調査の根拠があればGOサインが出る」というようになってしまいます。
ひとりが考えるようなことは、大企業が既に調査済である事も多くなります。
つまり、みな同じ思考になってしまうということでもあります。
ビジネスデザインの発想力は、USBフラッシュメモリを考案した「濱口秀司」さんの思考は参考になります。
マーケティングはときに非情
マーケティングは、ヒトの潜在的な思考を探るもので、さらにそのニーズに対して戦略を練ること。
マーケティングとは、ときに冷静で非情な考え方にもなります。
冷静に考えすぎて、感情論の会話ができなくなってしまうかも。
人の想いというものを忘れずに、効果的にマーケティングの事を勉強していきましょう。
まとめ
マーケティングの仕事をふだんから勉強しておくと、何にでも使えるし、いつでも自分で仕掛けられる。
さらに、常に発信しているメディアがあれば、自社メディアから仕掛けてトレンドを生み出すことも可能。
ウェブサイトを自分でつくり運営すること、Youtubeをメディアかつマーケティングによって運営すること。マーケティングを勉強しておけば、色々と仕掛けることが出来るようになります。
時代を読み、ちょっと良い未来をみんなで仕掛けていきましょう。