【トレンド】作業用BGMのおすすめはLo-Fi HIPHOPだ

【トレンド】作業用BGMのおすすめはLo-Fi HIPHOPだ

2020年6月1日
在宅勤務

作業用BGMとして何か集中できるものないかなあ、と思ったらおすすめはLo-Fi HIPHOP。聴いたことありますでしょうか。

海外ではかなりトレンドとして人気のジャンルとなっているLo-Fi HIPHOP。Youtubeでもライブで流れ続けているので、聴いたことあるかもしれません。世界の人が聴くのはなぜなのか?フカボリしていきます。

音楽の聴き方が変わった?

僕は地方在住なので、都会で生活していたときとライフスタイルが変わり、通勤というものでイヤホンなどで音楽を聴くことがなくなりました。クルマでの移動が増えたのですが、また少し音楽との向き合い方が変化したな、とも思っています。

ただ、PCでの作業が増え、作業のオトモに音楽を聴く事も増えたんです。
家で作業するときに、スピーカーから流れる音楽も良いけど、ヘッドホンで没入しながらPCに向かうとかなーり集中できる。

だからこそ、音楽は没入のための音楽となりました(個人的に)。そのときに聴く音楽とは?ガンガンビート強め?カフェみたいなBGM?いやいや、ここでLo-Fi HIPHOPが合うんだなあ、と。

思考をジャマしない音楽

作業用BGMは、作業がはかどるBGMでなくてはならない。なにを当たり前なことを言ってるんだ、とツッコミたくなるかもしれませんが、「思考をジャマしない音楽」と言えばわかってもらえますでしょうか。

イージーなリスニング、つまりイージーリスニングというジャンルが穏やかで良い感じであり、カフェBGMってある意味そんな音楽ばかりだからこそ、カフェでよく流れます。アドレナリン高めてしまうようなメッセージ性の強い音楽だと、常に聴き続けるというのは思考をジャマしてしまうわけですね。その点、Lo-Fi HIPHOPは馴染むのですよ。

lofi hiphopについて

「Lo-Fi」とは、ロウファイ、Low-Fidelityの略。反対の言葉にHi-fiがあります。Lo-Fiは音質の低いもの、もしくはあえて高音質にしない技法をいいます。

日本のなかでは音質がどれだけ良いかにこだわったメーカーが競い合っています。しかし、この質を高めることがユーザーにとって結果求められていたことなのか?ひとつ例をあげると、「iPhoneよりカメラの解像度が高く、音質の高い機器はどれだけあったか」ということ。ユーザーが求めていたのは、必ずしもそうではありませんよね。

また、ヒップホップという言葉を説明するのはもはや不要なほどメジャーな音楽ジャンルとなりました。念のため説明すると、ヒップホップミュージックとは、アメリカの黒人音楽であり、サンプリング(曲を引用して再構築する手法)してラップをのせるような音楽。

つまり、Lo-Fi HIPHOPとは、高音質ではないヒップホップのジャンルです。
どんな曲調かというと、BPMはゆったりめな、音自体はループで、メッセージ性はそこまで強すぎないようなラップが乗ったような感じの音楽。そしてレコードのチリチリ音が入っている感じです。

世界でかなり聴かれている

Youtubeでメジャーなチャンネルでは「ChilledCow」があり、チャンネル登録者は549万人(2020年5月現在)。ひたすらライブ放送されているlofi hip hop radioという動画は、リアルタイムで数万人が視聴し続けています。リアルタイムのチャットをみても、様々な言語が飛び交っていますので世界中で聴かれているということがわかります。

このジャンルは、実は日本が発祥の一部を担っているのです。

Lo-Fi hiphopは日本の影響を強く受けている

日本国内のカフェや美容室で一度は聴いたことがあるかもしれない、「Nujabes」というアーティスト。そしてアニメに詳しい方なら知っているかもしれない「サムライチャンプルー」の音楽。

Nujabesが、Lo-Fi HIPHOPというジャンルに影響を与えているとされています。

また、Youtubeでみていただくとわかりますが、ジブリのような世界観の映像が流れ続けていることからも、日本から影響を受けているのがわかります。なぜに日本?と疑問に思うかもなので、解説していきます。

Nujabesは、東京出身のトラックメイカー、音楽プロデューサー。渋谷にレコードショップを運営し、レーベル運営もしていた方です。惜しくも2010年に不慮の事故により亡くなられていますが、Spotifyで2018年の「海外で最も再生された日本アーティスト」で3位だったのがNujabesです。

2003年に発売されたアルバム「Metaphorical Music」は、本人が目指す「首を振らないヒップホップ」という、今までのヒップホップとは違い、より多くの人たちが聴きやすい音楽を目指して表現されたものでした。

レコードショップだけでなく、カフェや美容室へのプロモーションも行い、瞬く間に話題となって積極的にカフェ・美容室でもハードリピートなアルバムとなったことから、まさに「聴きやすく多くの人に受け入れられるヒップホップ」の音楽ジャンルが世の中に受け入れられていきます。

また、ヒップホップの基本となるつくり方である「サンプリング」では、著作権の問題から限界がきてしまうと感じたNujabesは、生音でトラックをつくるという方向に向かっていました。
時代は、2006年にナップスターというサービスが日本へ上陸し、今では普通となったSpotifyやApple Musicのような月額課金制(サブスクリプション)の始まりを告げたサービスが話題を呼ぶ時期でもあり、著作権というものの取り扱いが繊細になっていた頃でした。

「サムライチャンプルー」というアニメが2004年に始まり、この音楽を担当したひとりがNujabesでもあります。監督がヒップホップカルチャーに影響を受けているのもあってか、当時ではファンが戸惑うかもしれない「ヒップホップ×アニメ」という組み合わせを行った作品です。

日本ではアニメを観るファンはオタクであり、ヒップホップを聴くファンはヤンキーというイメージがありましたが、オタクとヤンキーが両方評価する作品になったといえます。

海外でサムライチャンプルーはCSアニメチャンネルなどで何度も再放送され、海外からの評価も高い作品でした。放送されていたのは、2004年〜2010年あたり。およそ10年〜15年ほど前です。

多感な時期に影響を受けたファンたちが、トラックメイカーになった。もしくは、サムライチャンプルーのような音楽に馴染みのあるファンが現在作業用BGMとして聴いているのかもしれません。

Lo-Fi HIPHOPを聴きたくなる時代感

アメリカでは、レコードの生産がまた復活し、CDの生産量を超えたというニュースは衝撃でした。音楽レーベルからすれば、高音質で大容量の音楽を誰にでも届ける事のできる時代。ただ、アメリカではその大量消費のような大企業に対するアンチテーゼとしてレコードを再評価しているのかもしれません。ビールもバドワイザーのようなものでなく、小さい工場でつくるクラフトビールの売上も一定量の需要が高まっています。

Lo-Fiであること、そしてどことなく物悲しい感じ。これが現代のトレンドとなっているようです。
Chillというワードもひとつのトレンドであり、ミレニアル世代と呼ばれる世代が良いと感じるものがあるのかもしれません。

オタクとヤンキーの融合

アニメのサムライチャンプルーと音楽のヒップホップが融合。それは、オタクとヤンキーの融合なのかもしれません。

Youtubeで、よくみられるのは「ヤンキーが好きなもの」だとYoutuberのラファエルが明言していたように、バズるのはヤンキーが好むものというひとつの傾向があるのかもしれません。ニコニコ動画はオタクが好む「ゲーム」と「アイドル」や「アニメ」が中心でした。

もしかすると、日本においてオタクとヤンキーが両方好むもの、というのがトレンドを生み出すのかもしれません。

考えてみれば、知らない人はいない「ワンピース」は漫画ですが、ワンピースの海賊旗を部屋に飾っているのはオタクよりヤンキーの方が多いかもしれません。tiktokももしやそのオタクとヤンキー両方のユーザーを掴んだのかもしれない。

アメリカではジブリの知名度は高く、YoutubeでのLo-Fi HIPHOP Radioではジブリのオマージュのような映像。そして、ヒップホップの歴史を踏まえた音楽。これはもはやオタクとヤンキーの融合そのものなのかもしれません。あくまで予測でもありますが。

Lo-Fi HIPHOPはこのチャンネルがおすすめ

何度か上でもあげたように、ChilledCowのチャンネルがおすすめです。

Youtube Channel – ChilledCow